●パリ・ブレスト2015年07月30日
パリ・ブレスト Paris-Brest
大きなリング状のシュー生地に、アーモンド・スライス(またはダイス)を振りかけて焼き、プラリネ・クリームをはさんだパリ・ブレスト。その誕生は1891年、パリとブルターニュ地方のブレストという町を結ぶ自転車レースが発端だった。パリ郊外の町、メゾン・ラフィットに店を持つパン職人が生みの親。店の前を次々と過ぎていく競技車の車輪になぞらえ、このお菓子を考案したと伝えられる。これがたちまち評判を呼び、ブレスト内のパティスリーでも作られるようになったのだとか。1951年以降、パリ・ブレスト間のレースは行われていないが、お菓子の方は100年以上経っても色あせない。
○用語・人名等解説
プラリネ praliné
カラメルがけしたアーモンドやヘーゼルナッツを砕いた顆粒状のもの、それをさらにローラーにかけてペースト状にしたもの、双方を指す。似た語にプララン(pralin)があるが、これは煮詰めた糖液にアーモンドやヘーゼルナッツを入れてからめ、台にあけて冷やし固めてから砕いたもの。またプラリーヌ(praline)は、アーモンド(ホール)に煮詰めた糖液を数回かけた砂糖菓子のことである。