去る11月16日、第9回目となるガレット・デ・ロワコンテストの最終審査および懇親会が、フランス農水省並びに在日フランス大使館の後援のもと、ヒルサイド・バンケット・パッション(代官山)にて行われました。
10月6日の書類及び写真選考を経て最終審査に残ったのは、一般部門12名。エスポワール部門10名。ヌーベル部門1名。今年の一般部門の優勝はフランス農水省賞との同時受賞になりました。会場には各人の渾身の作が次々と運び込まれ、島田会長をはじめとする本クラブ理事の他、シェフ会員、特別に迎えたゲストを含む計14名の審査員が、見た目の美しさから、味わいのバランス、食感に及ぶ厳正な審査を行いました。今年度の入賞者は下記の通りです。(敬称略)
【一 般】
優 勝・フランス農水省賞: 三鶴 康友 (ダロワイヨ ジャポン)
第二位 : 原田 喜天 (パティスリー・パリ・セヴェイユ)
第三位 : 木野内 辰美 (クラブハリエ美濠工房)
【エスポワール】
優 勝 : 沓澤 愛子 (エコール辻東京)
第二位 : 佐藤 志保 (エコール辻東京)
第三位 : 三上 茉莉 (エコール辻東京)
【ヌーベル】 寺田 和行 (お菓子の森)
【エッセイ】 吉江 直美 (エコール辻東京)
一般部門優勝者のダロワイヨ ジャポンの三鶴康友さんには、東京=パリ往復航空券が贈られ、Chambre professionnelle des artisans boulangers-pâtissiers (通称パリパン菓子組合、会長 ジャック・マビーユ)主催の2013年ガレット・デ・ロワコンクールへのエキジビション参加資格が併せて授与されました。表彰式は2012年1月12日フランス大使公邸に於いて開催されるエピファニー(駐日フランス大使へのガレット・デ・ロワ献上式と新年の祭典)の中で行われる予定です。
島田会長は、「今後もクラブでフランスの食文化、伝統菓子や地方菓子の魅力をお伝えしていきたい」と述べ、コンテスト講評として藤生シェフ理事が「例年にも増してレベルが高くすばらしい作品が多かったので、時間をかけて審査をしました。受賞を逃した方もまた、来年めざして頑張ってください」とコメントしました。また後援のフランス農水省を代表して挨拶をした、フランス食品振興会(SOPEXA)のシャルル・デュラン代表からは「ガレット・デ・ロワは子供の頃、家族でテーブルを囲んで楽しみました。遠く離れた日本で、このような催しが続けられているのが嬉しいです」との言葉が贈られました。
また、結果発表会の後の会員約100名を交えての懇親会では、理事や会員によりプレゼンテーションされた本年度のクラブのテーマでもある「ローヌ・アルプ」のお菓子や出品者全員のガレット、会場でもあるレストラン・パッションのスペシャリテ「カスレ」がふるまわれ、出席者はそれぞれの味の違いを楽しみつつ、堪能しました。
【審査員】
島田 進(パティシエ・シマ)
アンドレ・パッション(パッション)
藤森 二郎(ビゴの店)
藤生 義治(パティスリー ドゥ・シェフ・フジウ)
西野 之朗(メゾン・ド・プティフール)
永井 紀之(ノリエット)
林 雅彦(ガトー・ド・ボワ)
寺井 則彦(エーグル・ドゥース)
フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)
大森 由紀子(フランス菓子研究家)
金子 美明(パリ・セヴェイユ)
丸山 正勝(ル・ガリュウM)
【ゲスト審査員】
シャルル・デュラン(フランス食品振興会 代表取締役)
イヴ・アルマニー
【入賞者賞品提供社】(50音順)
株式会社愛工舎製作所、株式会社アルカン、池伝株式会社、株式会社イワセエスタ、株式会社オザキ、サンエイト貿易株式会社、タカナシ販売株式会社、株式会社デルタ・インターナショナル、ドーバー洋酒貿易株式会社、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、日清製粉株式会社、フレンチF&Bジャパン株式会社、平和商事株式会社、株式会社前田商店、株式会社マトファージャパン、株式会社増田製粉所、株式会社 明治、森永乳業株式会社、ラクタリス・ジャポン、ルーツ貿易株式会社
【特別協賛】 中沢乳業株式会社