10月30日、第17回目となるガレット・デ・ロワコンテストの最終審査および懇親会が、フランス農業・食料省並びに在日フランス大使館の後援のもと、ヒルサイド・バンケット・パッション(代官山)にて行われました。
全部門合わせて80以上の応募の中から、10月4日の書類及び写真選考を経て最終審査に残った一般部門18名(1名棄権)。エスポワール部門9名、ヌーベル部門4名が決戦に挑みました。今年も一般部門の優勝はフランス農業・食料省特別賞との同時受賞になりました。
いずれも高いレベルの作品が運び込まれ、本クラブ理事、特別に迎えたゲストを含む審査員が、厳正な審査と試食の結果、今年度入賞者は下記の皆さんに決定しました(敬称略)。
【一 般】
優 勝・フランス農業・食料省特別賞:
三浦 一将 (メゾンドプティフール)
第二位: 西嶋 一力 (グレゴリーコレ)
第三位: 豊福 浩平 (菓子工房カプリス)
【エスポワール】
優 勝: 栗田 敏子 (スーチアン会員)
第二位: 今西 愛美 (スーチアン会員)
第三位: 橋上 恵 (町田製菓専門学校)
【ヌーベル】
福井 とし子 (スーチアン会員)
クラブからは、一般部門優勝・フランス農業・食料省特別賞受賞の三浦一将さん(メゾンドプティフール)に東京=パリ間往復航空券が贈られ、Chambre professionnelle des artisans boulangers-pâtissiers (通称パリパン菓子組合、会長 フランク・トマ)主催の2021年ガレット・デ・ロワコンクールへのエキジビション参加資格が併せて授与されました。
表彰式は2020年1月16日フランス大使公邸に於いて開催されるエピファニー(駐日フランス大使へのガレット・デ・ロワ献上式と新年の祭典)の中で行われる予定です。
西野会長の「今回で17年目となったコンテストになりました。レベルの高い作品が沢山並んでいます。発表の後、皆さんが一生懸命作ってきたガレット・デ・ロワを楽しんでください。」という挨拶に始まり、表彰は、エスポワール賞から一般部門の順に行われました。栄えある優勝は、三浦一将さん(メゾンドプティフール)が輝きました。
三浦さんの喜びや感謝の言葉に続いて、審査員総評を行なった林雅彦氏は(ガトー・ド・ボワ)「非常にレベルが高く、接戦でした。5位くらいまでは誰が優勝してもおかしくないくらいでした。これもクラブが開催した勉強会や講習会の賜物だと思います。コンテスト対策のためなのか、味がほとんど一緒で、表面のクープを綺麗に見せるためにフィユタージュの焼きがあまい傾向にありました。しっかり焼きこむことでサクサクッとした美味しい生地が出来上がります。皆さんの味の工夫、焼き具合に関して試行錯誤してほしい。」とコメントしました。
その後、後援のフランス大使館経済部 農務参事官のマリー=エレーヌ・ル・エナフ氏の乾杯の合図を皮切りに懇親会が始まり、出品者全員のガレット、会場であるレストラン・パッションのスペシャリテ「カスレ」を100名以上の列席者が楽しみました。
最後に、上位入賞者達への副賞が各協賛企業の代表者から送られ、入賞者達からは歓声が上がり、来年の1月16日の表彰式での再会を誓い、喜びの表情で会場を後にしました。
【審査員】
永井 紀之(ノリエット)
林 雅彦(ガトー・ド・ボワ)
フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)
丸山 正勝(ル・ガリュウM)
東 健司(キャトル)
金子 美明(パリセヴェイユ)
林 周平(モンプリュ)
ジャンポール・チェボー(ジャンポールチェボー)
金子 哲也(レピキュリアン)
伊藤 文明(メゾンドゥース)
捧 雄介(パティスリーユウササゲ)
濱田 舟志(菓子工房グリューネベルク)
三鶴 康友(フランス菓子トワグリュ)
大森 由紀子(フランス菓子研究家)
【ゲスト審査員】
島田 進(パティシエシマ)
イヴ・アルマニー
【入賞者賞品提供社】(50音順)
株式会社アルカン、アンベールジャパン株式会社、池伝株式会社、株式会社イワセエスタ東京、株式会社エフ・エム・アイ、株式会社オザキ、サンエイト貿易株式会社、タカナシ販売株式会社、千葉製粉株式会社、ドーバー洋酒貿易株式会社、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、日仏貿易株式会社、日清製粉株式会社、日東富士製粉株式会社、日本製粉株式会社、ネスレネスプレッソ株式会社、フレンチF&Bジャパン株式会社、株式会社前田商店、株式会社増田製粉所、株式会社マトファージャパン、株式会社明治、森永乳業株式会社、ラクタリス・ジャポン、ルーツ貿易株式会社
コーヒー協賛:ネスレネスプレッソ株式会社
賞品特別協賛:株式会社エフ・エム・アイ
【特別協賛】 中沢乳業株式会社 タカナシ販売株式会社