当クラブの主要な行事のひとつであるガレット・デ・ロワコンテストが、今年も在日フランス大使館とフランス食料農業漁業省の後援のもと、11月10日(水)に代官山のレストラン・パッション・ヒルサイド・バンケットにて開催されました。
一次書類審査を通過した出場者は、一般部門より13名、エテュディアン部門より5名、そしてスーチアン部門2名、いずれも高いレベルの作品が運び込まれ、16名の審査員によって厳正なる審査が行われました。結果は以下をご参照ください。島田会長は「フランス食文化の楽しみを伝えることが活動の主軸となる当クラブだが、先人たちから愛され続けてきた伝統菓子の魅力を改めて認識し、より一層の努力をしていきたい」と挨拶。藤森理事よりはコンテスト講評として「コンテストも回を重ね、審査する側としても初めて出会う作り方や味わいに驚かされることもしばしば。実力は僅差でむずかしい審査だった。結果が伴わなかった方々についても、1月の間じゅう何度でも食べるガレットのように、コンテストにも繰り返しチャレンジして頂きたい」との発言がありました。
入賞者の表彰式は来年1月13日にフランス大使館にて開催予定の、エピファニーの集いの会場で行われます。また一般部門優勝者には東京=パリ往復航空券が贈られ、再来年のパリでのガレット・デ・ロワコンクール(パリ・パン菓子組合~会長ジャック・マビーユ~主催)へのエキジビション参加権が授与される予定です。
また、結果発表会の後の懇親会は、本年度のクラブのテーマでもある「Fête de Normandie(フェット・ド・ノルマンディー)」として催され、理事や会員によるノルマンディーのお菓子がプレゼンテーションされました。さらに賛助会員有志により、ノルマンディーの代表的な産物であるカマンベールやポン・レヴェックなどのチーズ、そしてリンゴの発泡酒であるシードルが提供され、100名以上の列席者はガレット・デ・ロワに加えて、ノルマンディーの美味も堪能しました。
【コンテスト結果】(敬称略)
一般部門
優 勝 寺田 和行(お菓子の森)
第二位 冨田 和彦(カルチェ・ラタン)
第三位 横山 浩(リーガロイヤル大阪)
フランス食料農業漁業省特別賞 上野 啓介(正栄食品株式会社)
エッセイ賞 中山 弦(資生堂レストラン ロオジェ)
エテュディアン部門
吉田 あかり(辻製菓技術研究所)
スーチアン部門
柴田 智江
【審査員】(敬称略)
島田進(パティシエ・シマ)、藤生義治(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)、藤森二郎(ビゴ)、林雅彦(ガトー・ド・ボワ)、西野之朗(メゾン・ド・プティ・フール)、永井紀之(ノリエット)、寺井則彦(エーグル・ドゥース)、フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)、大森由紀子、柳正司(タダシ・ヤナギ)、魵澤 信次(レ・アントルメ国立)、金子美明(パリ・セヴェイユ)、丸山正勝(ル・ガリュウM)、山﨑正也(エコール辻東京)、イヴ・アルマニー(クリストフルジャパン)、アンドレ・パッション(レストランパッション)
【入賞者賞品提供社】(50音順)
株式会社愛工舎製作所、株式会社イワセエスタ、株式会社アルカン、池伝株式会社、株式会社オザキ、クリストフルジャパン、サンエイト貿易株式会社、タカナシ販売株式会社、株式会社デルタ・インターナショナル、ドーバー洋酒貿易株式会社、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、日清製粉株式会社、フレンチF&B、株式会社前田商店、株式会社マトファージャパン、明治乳業株式会社
【ノルマンディー菓子と製作者】
• タルト・ノルマンド :島田進、西野之朗、フレデリック・マドレーヌ、丸山正勝、渡邊雄二(ドゥブルベ・ボレロ)
• タルト・オ・ポム : 永井紀之、及川太平(アン・プチ・パケ)、上野啓介
• シャルロット・オ・ポム : 寺井則彦
• ショソン・オ・ポム : 島田進
• ミルリトン : 井上佳哉(ピュイサンス)
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