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活動報告- Activity Report -

東京伝統菓子講習会開催2022年07月 Vol.2

 クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ(会長 永井 紀之)は、6月28日(火)、東京伝統菓子講習会をドーバー洋酒貿易株式会社にて開催しました。

 デモンストレーションは、昨年度のガレット・デ・ロワコンテストの優勝者の本澤聡さん、クラブ理事の捧雄介シェフ(パティスリー ユウササゲ)、木村成克シェフ(ラ・ヴィエイユ・フランス)、そして今期から会長に就任した永井紀之シェフ(ノリエット)の4名のシェフが講師を務めました。

 会長永井シェフの挨拶の後、タカナシ販売株式会社、取締役 業務用営業本部 本部長の多門氏からのお言葉をいただき、大森由紀子さん(フランス菓子研究家)の解説のもとデモンストレーションがはじまりました。

 まずは昨年の優勝者、アトリエアニバーサリーの本澤聡さんの「ガレット・デ・ロワ」から講習はスタート。焼き時間が長いため、仕上げの部分だけ先に作業を開始。休ませておいた生地に卵を2度塗りし、慎重にレイエを入れる様は、すぐに受講者の真剣な眼差しを注ぐものとなりました。

 そしてすぐに、会長の永井シェフのシュー生地とヌガティーヌのデモンストレーションに。日本ではあまりな馴染みのないフランスの結婚式のケーキ「クロカンブッシュ」。結婚式がある度に沢山作って大変だったというフランス修業時代の苦労話や笑い話もしながら、作業を展開しました。

 その後はまた、本澤さんの講習に。材料や作り方の工夫の説明をしながら丁寧に作業をする姿に、受講者は、熱心にメモや写真を撮りながら、味わう姿が印象的でした。

 続いて、クラブ理事の捧シェフ(パティスリーユウササゲ)の「シブースト ピスターシュフランボワーズ」。材料の説明や作り方はもちろん、お店では、季節のサントノーレを出していることや最後の仕上げのキャラメリゼについて、軽い器具に変えている等、お店での工夫話も披露しました。

  そして講習の最後は、フランスのアルザス地方に長く修行していた木村シェフ(ラ・ヴィエイユ・フランス)の「パンデピス」。イタリア産のヘーゼルナッツやオレンジピールペーストを使った、アルザス地方でクリスマスでもみの木に飾ったりするお菓子。初めて見る独特の製法に受講者やシェフ達も興味深く、木村シェフの説明に聞き入っていました。

 そして皆が講習中に隣で、クロカンブッシュの土台作りや細かい作業をしてきた永井シェフとクラブの会員シェフ達の仕上げが終了し、デモンストレーションは終了しました。

 その後、上霜シェフ(アヴランシュゲネー)が作ってきたティグレの紹介をし、記念撮影をし、本日の講習会は終了しました。

 今年は、昨年からコロナ禍での受講者を減らしての講習会から通常通りに戻り、そして、理事と会員シェフ達、賛助会員の皆様が一体となり、とても心温まる講習会を開催することができました。クラブでは今後も「ガレット・デ・ロワ」をはじめとしたフランスの伝統菓子、フランスの食文化の発信を続けていきたいと考えております。

 今年初の講習会を盛況の内に終了することができ、ご協力をいただきました皆様には、大変感謝を申し上げます。

 

【講師・メニュー】
本澤聡 (アトリエ アニバーサリー) :ガレット・デ・ロワ         
捧雄介(パティスリー ユウササゲ) :シブースト フランボワーズピスターシュ  
木村成克(ラヴィエイユフランス): パンデピス
永井紀之(ノリエット):クロカンブッシュ

解説 : 大森 由紀子 (フランス菓子研究家)

【協 賛】(50音順)         
アンベールジャパン、池伝株式会社、株式会社イワセ・エスタ東京、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、日仏貿易株式会社、日清製粉株式会社、日東富士製粉株式会社、株式会社ニップン、ネスレネスプレッソ株式会社、株式会社前田商店、株式会社明治、森永乳業株式会社、ラクタリスジャポン

展示器具提供: 株式会社マトファー・ジャパン

会場提供: ドーバー洋酒貿易株式会社

特別協賛: タカナシ販売株式会社

【サポートシェフ】(順不同) 
中川二郎(キャロリーヌ)、フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)、丸山正勝(ルガリュウM)、堀江新(ラヴィドゥース)、伊藤文明(メゾンドゥース)、濱田舟志(菓子工房グリューネベルク)、上霜考二(アヴランシュゲネー)、今西克彦(パリジーノ&アトリエドゥママン)、三浦一将(メゾンドプティフール)