クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ(会長 西野之朗)は、7月28日(水)、東京伝統菓子講習会をドーバー洋酒貿易株式会社にて開催いたしました。
昨年は中止となった伝統菓子講習会、今年は解説はフランス菓子研究家の大森由紀子さんが担当し、クラブ会員の若手シェフを中心にでデモンストレーションを展開しました。
会長の西野、ドーバー洋酒貿易株式会社和田社長の挨拶から始まり、今回の講習会の協賛企業の紹介を得ていよいよ講習がスタートしました。
まずは、2019年コンテスト覇者の三浦さんの「ガレット・デ・ロワ」から。コンテストに出場するために、沢山の数をこなしたという経験談から自己流の工夫や製法を丁寧に説明。ガレット・デ・ロワの生地にレイエを入れる作業には、息を呑むように会場が静まりかえり、注目を一心に集めていていました。
続いて、菅又シェフのイーストの入っていないシュトーレンのような製法の「ケイク オ フリュイ」。お店ではクリスマス時期に販売しているしている人気商品とのこと。作り方もさながら、菅又シェフのトークに時には笑いもあり、和やかに進みました。
休憩を挟んで、「コロンビエ」の講習に。ヴィロンの店頭でも販売しているこのお菓子について、解説の大森さんが詳しく説明しながら、シェフに質問を繰り返します。従来のものは、楕円形をしているけれど日本には、楕円の型がないのでセルクルで作っていたりと、お店での大亀シェフ流の作り方も披露。
更にその後の休憩の後には、「ガトーバスクショコラアラメゾン」の講習に。最近、自店でチョコレート作りを楽しんでいるという上霜シェフ。シェフのお菓子作りへの真摯な姿勢、そして細かく製法を説明する姿に受講者が頷きながら熱心にメモを取る姿が印象的でした。
最後に伊藤シェフが作ってきた「クロワッサン フランボワーズ」と濱田シェフの「サブレ フランボワーズ」の材料や製法の説明をしました。
クラブの若手会員シェフ達が伝統菓子の製法だけではない、その歴史を知り、楽しみながらアレンジするといったまさに伝統は日々進化していることを証明した講習会は、無事に終了しました。
今回はコロナ禍ということもあり、講師を4名にし受講者も従来の半分の人数に。そして試食もなくし、全てお土産にしました。また例年以上に休憩を挟んだという特殊な講習会でしたが、こうして開催することができたのは、クラブの会員、そして賛助会員や受講者の皆様のご協力の賜物だと改めて、感謝を申し上げます。今後も私達は、どのような状況下に置かれても真摯に活動に邁進してまいりますこと、どうぞよろしくお願い申し上げます。
参加講師とメニュー、協賛頂いた会員企業、サポートシェフは下記の通りです。
【講師・メニュー】
三浦 一将(メゾンドプティフール) : ガレット・デ・ロワ
菅又 亮輔(リョウラ): ケイク オ フリュイ
上霜 考二(アヴランシュゲネー): ガトーバスク ショコラ ア ラ メゾン
大亀 善孝(ヴィロン): コロンビエ
解説 : 大森 由紀子 (フランス菓子研究家)
【お土産菓子作製】
伊藤 文明(メゾンドゥース):クロワッサン フランボワーズ
濱田 舟志(菓子工房グリューネベルク):サブレ フランボワーズ
【協 賛】(50音順)
アンベールジャパン、池伝株式会社、株式会社イワセ・エスタ東京、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、日仏貿易株式会社、日清製粉株式会社、日東富士製粉株式会社、ネスレネスプレッソ株式会社、株式会社前田商店、森永乳業株式会社、ラクタリスジャポン、ルーツ貿易株式会社
会場提供: ドーバー洋酒貿易株式
ディスプレイ提供 : 株式会社マトファージャパン
特別協賛: タカナシ販売株式会社
【サポートシェフ】(順不同)
捧雄介(パティスリーユウササゲ)、伊藤文明(メゾンドゥース)、濱田舟志(菓子工房グリューネベルク)、持永定治(森永商事株式会社)、門前有(フランス菓子シャルルフレーデル)、丸山正勝(ルガリュウM)、フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)、永井紀之(ノリエット)、西野之朗(メゾンドプティフール)