当クラブにとって、新年の象徴的なイベントである「サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」。8回目の今年は、1月13日(木)、在日フランス大使館とフランス農水省の後援のもと、大使公邸にて開催され、フィリップ・ホール駐日フランス大使にガレット・デ・ロワが献上されました。
350名を超える出席者を迎えての幕開けは、2009年のガレット・デ・ロワコンテスト優勝者である津田宜季さん(神戸屋)が参加した、1月6日に行われたパリでのガレット・デ・ロワコンクール(パリ・パン菓子組合主催、会長:ジャック・マビーユ)の結果発表。応募作品304品中、10位という見事な成績を収めたことが報告されました(コンクール詳細はニュース次号をご参照下さい)。
続いては2010年のガレット・デ・ロワコンテスト受賞者の表彰式。一般部門優勝の寺田和行さん(お菓子の森)、同第二位の冨田和彦さん(カルチェ・ラタン)、同第三位の横山浩さん(リーガロイヤル大阪)、フランス農水省特別賞の上野啓介さん(正栄食品株式会社)、エッセイ賞の中山 弦さん(資生堂レストラン ロオジェ)、エテュディアン部門賞の吉田あかりさん(辻製菓技術研究所)、スーチアン部門賞の柴田智江さんに賞状が授与され、改めて祝福を受けました。また優勝者寺田さんには、来年の1月にパリにて行われるガレット・デ・ロワコンクールへのエキジビジョン参加のための、東京・パリ往復航空券がクラブより併せて贈られました。
そして大使への献上用である直径1メートルの大ガレットが、盛んな拍手とカメラのフラッシュを浴びながら入場。今年の製作者は、2010年コンテスト優勝者の寺田さんでした。フィリップ・フォール駐日フランス大使らによって入刀された大ガレットには、特別に5つのフェーヴが隠されており、後の試食タイムでこれに当たった人には、クリストフル・ジャパンからシルバーのチャームが贈呈され、さらに会場を沸かせました。
大使よりは、フランス食文化の伝統を正しく広める当クラブの活動に対する謝辞があり、島田会長は後援に対する返礼と、今後も幸せの象徴であるガレットを作り続け、人々の幸せの一端を担っていきたい旨を表明。名誉会員のフランソワーズ・モレシャン氏からは、大使のご理解のもと、たくさんの会員たちとフランスの伝統を大切にする場を共有することをうれしく思うとのスピーチがありました。池田元久経済産業副大臣に乾杯のご発声を頂いた後、いよいよ試食がスタート。会員パティシエ渾身のガレットを囲んだ出席者は、シャンパンを片手に、みごとに焼き上げられた姿とプロの味を堪能。新年の寿ぎを感じさせる一夜となりました。
今回、ガレット・デ・ロワを提供した会員は下記の通りです(ABC順、敬称略)。
安食雄二(YUJI AJIKI)、東健司(キャトル)、魵澤信次(レ・アントルメ国立)、、藤森二郎(ビゴの店)、藤生義治(パティスリー・デゥ・シェフ・フジウ)、後藤大輔(オークウッド)、林雅彦(ガトー・ド・ボワ)、神田智興、金子哲也(レピキュリアン)、金子美明(パリ・セヴェイユ)、鹿野大介(クーロンヌたつのこ山店)、フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)、丸山正勝(LE GARUE M)、森朝春(ブーランジュリールボワ)、永井紀之(ノリエット)、長根山仁志(モンタンベール)、中川二郎(パティスリーキャロリーヌ)、西野之朗(メゾン・ド・プティ・フール)、野崎幸三(菓子工房ルーヴ)、及川太平(アン・プチ・パケ)、佐藤徹(パリ・セヴェイユ)、島田進(パティシエ・シマ)、玉森弘(リンデンバウム)、寺井則彦(エーグル・ドゥース)、ジャン=ポール・チェボー(ジャン=ポール・チェボークッキングストゥディオ)、吉田大祐(ディヴァン)、シェ・リュイ、服部学園
また上記コンテスト入賞者からも同様にガレット・デ・ロワの協力がありました(所属、敬称略)。
寺田和行、冨田和彦、津田宜季、上野啓介、横山浩、吉田あかり、柴田智江
サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ京都開催
1月18日(火)、関西日仏学館/在京都フランス総領事館において在日フランス大使館とフランス農水省後援の下「サロン・ド・ガレット・デ・ロワ」が開催され、在京都フランス総領事にガレット・デ・ロワが献上されました。
フィリップ・ジャンヴィエ=カミヤマ総領事の開会の挨拶で「プロのパティシエ、ブーランジェが知識と経験を注いで紹介するフランスの伝統行事に今年も多くの皆さんと集うことができるのは大きな幸せです」と述べられ、クラブに謝意を示されました。東京に引き続き2010年ガレット・デ・ロワコンテスト優勝者の寺田さんによる献上用特大ガレット・デ・ロワが運び込まれ、その迫力に約150名の出席者から驚嘆の声が上がりました。献上用の特大ガレット・デ・ロワには京都でもやはり5個の特別なフェーヴが隠されており、これに当たった方々には関西日仏学館から素晴らしいプレゼントが、クラブからはクリストルのフェーヴが贈呈されました。島田進会長からの返礼スピーチを経て、フィリップ・ビゴ名誉会員の乾杯の挨拶に会場は大いに盛り上がりました。
試食タイムにはクラブ会員が持ち寄った約60台のガレット・デ・ロワを出席者全員で堪能し、来年もまた一緒に新年を祝うことを約束して楽しい余韻を残しながら京都の夜も終わりました。
ガレット・デ・ロワを提供した会員は下記の通りです(ABC順、敬称略):
フィリップ・ビゴ(ビゴ)、藤森二郎(ビゴの店)、林雅彦(ガトー・ド・ボワ)、林修平(パティスリー・モンプリュ)、藤生義治(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)、岸綾子(ボン・ファルタ)、松尾清史(ア・ビアント)、西川功晃(サ・マーシュ)、西野之朗(メゾン・ド・プティ・フール)、西原金蔵(オ・グルニエ・ドール)、野崎幸三(菓子工房ルーヴ)、島田進(パティシエ・シマ)、多摩森弘(リンデンバウム)、津田宜季(神戸屋)、米山雅彦(パンデュース)、渡邊雄二(ドゥブルベ・ボレロ)