駐日フランス大使へガレット・デ・ロワを献上し、エピファニーを祝うサロン・ド・ラ・ガレット・デ・ロワが、1月30日に開催されました。4回目となりました今回は、場所を東京都庭園美術館(港区)に移し、在日フランス大使館関係者と会員総勢200余名が出席する大規模な会となりました。
大使代理として出席されたクリストフ・プノ公使は、エスプリドビゴが製作した直径1メートルを超えるガレットの献上を受け、「フランス人建築家アンリ・ラパンがデザインし、フランス芸術品を数多く有する庭園美術館は、日仏交流の賜物。ここで今回の会を開催できたことは、大変喜ばしい。フランス人の心に根づいているガレット・デ・ロワに関する習慣は、季節の移ろいを行事として大切にする日本文化に通じる部分があると思う。ガレット・デ・ロワが日本人の間にもかなり認知されてきたことは、ひとえにクラブの活動のおかげと感謝している」とのスピーチをされました。同時に11月に行われたコンクールの結果が報告され、受賞者へクラブよりディプロムの授与が行われました。また会場には、日本を代表するパティシエ、ブーランジェである各会員より提供された100台を超えるガレットが所せましと並べられて、フランス大使館経済部ジャン・ケリエ氏による乾杯の挨拶により始まった懇親会で、「皆で分かち合う」ガレット・デ・ロワの精神に則り、列席者全員で楽しみました。
パリ ガレット・デ・ロワコンクール参加
2006年1月よりクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワのコンテストの優勝者に、Chambre professionnelle des artisans boulangers-pâtissiers (通称パリパン菓子組合、会長 ジャック・マビーユ)によりパリで行われるガレット・デ・ロワコンクールへのエキジビション参加資格が与えられています。参加第2回目となった今回は、2005年度コンテスト優勝者後藤大輔氏(ルコント)が参加しました。
MOBACショー2007
去る2月21~24日幕張メッセにて、MOBACショー2007が開催されました。当クラブは主催者である日本製パン製菓機械工業会の支援のもと、フランス伝統菓子を紹介するブースを展開、連日多くの来場者を得て大盛況のうちに終了することができました。会員によるガレット・デ・ロワの展示はもちろん、アルザスやブルターニュをはじめとするフランスの12地方を取り上げ、クグロフやクイニー・アマンなど、それぞれの土地に伝わるお菓子を、歴史や食文化の説明とともにディスプレイしました。また、理事および会員のパティシエが日替わりで伝統菓子のデモンストレーションを行い、関連機器や食材の紹介を織りまぜながらの講習に、注目が集まりました。
デモンストレーションを行った会員は以下の通りです:
安食雄二(デフェール)【ヌガー】
魵澤信次(レ・アントルメ)【クグロフ、パリ・ブレスト】
河島正吾(アベニュー・ド・ラペ)【メルヴェイユ】
島田進(パティシエ・シマ)【ガレット・デ・ロワ、フリアン】
白岩忠志(ピエール・ブランシュ)【パン・ペルデュ】
寺井則彦(エーグル・ドゥース)【パン・デピス】
永井紀之(ノリエット)【ビスキュイ・ド・サヴォワ、アニョー・パスカル】
長根山仁志(モンタンベール)【コンヴェルサシオン】
西野之朗(メゾン・ド・プティ・フール)【ピティヴィエ・グラッセ、マカロン・ダミアン、マカロン・パリジャン】
西原金蔵(オ・グルニエ・ドール)【ガレット・デ・ロワ】
林雅彦(ガトー・ド・ボワ)【ファー・ブルトン】
藤生義治(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)【トゥッティ・フルッティ、ガトー・ラカム】
藤森二郎(ビゴ)【クイニィ・アマン、ガレット・デ・ロワ】
丸山正勝(ル・ガリュウ・エム)【ガトー・バスク】
渡部雄二(ドゥブルベ・ボレロ)【ガレット・ブルトンヌ】
解説 大森由紀子