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2011年6月

西川功晃(サ・マーシュ)2011年06月30日

今、私の頭に浮かぶことが3つあります。
東日本大震災後に、多くの先輩たちが支援活動に行かれています。頭の下がる思いです。私たちにも何かできないだろうかとずっと考えていましたが、今「ハートブレッドプロジェクト」という形でまとまってきました。

このたびのような災害や紛争、病気などで助けを必要としている国や、人々のためにチャリティーの気持ちがあたりまえのようにある日常をつくろうとしています。お店オリジナルのレシピで焼いたハート型のパンを販売して、その売上の一部を被災地や寄付を必要としている地域にプロジェクトを通して寄付するというものです。なるべく無理のない形で行い、賛同していただけるパン屋さんがふえて、末永く続いていくことを願っています。この夏、スタートする予定です。
5月に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でデビューを果たされた、佐渡裕さん。子供のころから夢をはっきり持って、それを実現するために、常にどんなことでも全力投球してこられた結果だと思います。忙しい方ですのに、時々サ・マーシュのパン屋に来てくださいます。指揮をされる時とは違って、目を細めて優しい笑顔で、近況をお話してくださいます。とても勇気づけられます。私も、まだまだやることがいっぱいです。前を向いて、ひとつずつ取り組んでいきたいと思います。

そんな5月、サ・マーシュがテレビで放映されました。GWが終わってほっとしていた時にお店はパニックになりました。テレビの内容は、米粉を使って作ったパン「コメパーネ」という商品を紹介したり、お店の紹介をしたりの30分番組でした。放映前の、ゆっくり買っていただけていた状況とは打って変わり、お客様の反応は放映直後から始まりました。テレビの影響力の大きさに本当に驚きました。
私自身、オープンしてからまだ入ってなかったスイッチが入ったと思えば、とてもいい経験になったと思います。(2011.6)