林 雅彦(ガトー・ド・ボワ)2011年05月31日
東日本大震災で被災されました皆様にお見舞いを申しあげますとともに、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
パックやポワソン・ダブリルは長く厳しい冬がやっと過ぎ、春が訪れた喜びを祝うお祭りですが、日本でもこの時期はちょうど年度があらたまり、さまざまな出会いの季節でもあります。卵、ニワトリ、ウサギなどを象ったパックのお菓子やポワソン・ダブリルの魚の形のお菓子など、本当に魅力的なかわいらしいお菓子が、日本でも春のお菓子として定着してほしいという思いを込めて、これらのお菓子を出しています。
魚を象ったパイにイチゴをたっぷり飾った「ポワソン・ダブリル」。この頃は震災後まだ間もなく、こういった楽しいお菓子で、少しでも皆さんに明るい気分になっていただきたいと思って作りました。
鳥の巣を模して作るパックの伝統的なお菓子「ニ・ド・パック」は、卵やニワトリのムラージュのショコラを山盛りのせて、にぎやかに楽しく仕上げてみました。また、子供の日には、「ニ・ド・パック〜子供の日バージョンを出しました。子供たちが喜んでくれるのを見ると、本当に嬉しくなります。
この楽しい行事菓子が多くの方に知られるようになってほしい。特に今年の春は、お菓子を通して、皆さんに元気や明るい気分をお届けすることの大切さを本当に強く感じました。 (2011.5)