魵澤 信次(レ・アントルメ国立)2010年03月30日
最近のフランスの楽しみは、専ら“学習”である。
一昨年の夏には、子供の初海外につきあって、長男とシベリア鉄道経由でパリに向かい、現地で家族と合流という大陸横断をこなしたが、知人・後輩と会ったものの、観光がメインの滞在には不完全燃焼で、3週間後にはもう一度フランスに行くことになってしまった。
足りなかったものは“学習”。
フランスでは伝統から流行まで、見るもの・聞くもの全てから何かを得ることが出来る。
たとえば今回は料理の学校に通ってみたのだが、自分とは違う文化を感じ、新鮮で楽しい経験ができた。
授業の合間の昼食時間などは、フランス流にグラスワインを持って、今日の授業はどうだの、あの先生は...などと話をしながら、知らない者同士でも十分盛り上がることができる。だいたい授業は3日間編成が多いので、日が経つにつれて、だんだん仲良くなり、その人達のお国柄、人生観を知るだけでなく、いろいろな商売のヒントになるようなインスピレーションをもらったりする。フランス語がわかってよかったと痛感する時間である。
自分の絶えない原動力は、この学習に基づいた創造性であると思う。
これをどう自分流にアレンジするか、どう発展させるか、やりたいことがいろいろあり、見つかりすぎて、渡仏学習は飽くことがない。
自分のますますの充実に向けて、これからも日々精進!一生勉強!と切に思う今日この頃である。
(2010.3)