1月6日(水)、パリにてChambre professionnelle des artisans boulangers-pâtissiers (通称パリパン菓子組合、会長 ジャック・マビーユ)主催のガレット・デ・ロワコンクールが行われました。当クラブからは例年通り、クラブ主催のガレット・デ・ロワコンテストにおける前年度優勝者がこれにエキジビジョン参加することとなっていますが、今回は2008年度優勝者である中野心悟さん(当時ガトー・ド・ボワ、現パティスリー・ロク オーナーシェフ)が参戦。応募総数283点の中で10位に賞される輝かしい結果を持ち帰りました。 【中野さんの話】 出発時は成形までしたものを発泡スチロールの箱に入れ、保冷剤を詰めてチェック・インしました。気をつけてパッキングしましたが、壊れていないか心配で心配で。幸い無傷で到着しましたので、当日はそれを解凍してクープを入れ、焼くだけで準備は整いました。現地での作業が最小限で済んだので自分の思い通りに仕上がり、納得して出品することができました。 ここ何年かの傾向として、フランスのガレットは焼き色が薄いことを聞いていましたが、私の理想とするガレットは焼き色がしっかりめですので、やはりそれで行くことにしました。実際会場に着いて周りの作品を見てみると、7割くらいは濃い目の焼き色がついていたので、まず安心。 聞いていた通り、どれも薄く平たく作られていましたが、成形のていねいさ、クープの緻密さは日本の方が正直、上かなと思いました。 味の面では、素材の違いももちろんあるのでしょうが、しっかりとした味わいでした。フィユタージュは極力薄く、中のアーモンド・クリームはしっとり、自分の基準からいえばやや生っぽいかなというくらいが、アーモンドの香りが出てくるのでしょうか、高い点数を獲得していたようです。 短い滞在でしたが、大会終了後はパリの街を歩き、パティスリーやブーランジュリーを中心に美術館、教会などを訪れることができました。フランスの歴史などにも興味がわきましたので、勉強してまたぜひ行きたいと思っています。 今回の成績は励みと自信になりました。このような機会を与えて下さり、非常に感謝しています。 ありがとうございました。 2010.1.6 パリガレット・デ・ロワコンクール その他の写真はこちら