クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ(会長 永井紀之)は、7月24 日(水)、株式会社イワセ・エスタ大阪にて伝統菓子講習会を開催しました。
講師は2023年度ガレット・デ・ロワコンテスト優勝の中山翔太さん、三鶴康友シェフ(フランス菓子トワグリュ)、新井和碩シェフ(ア・テール)、上霜考二シェフ(アヴランシュゲネー)の4名がデモンストレーションを展開しました。
初めに会長の永井シェフの挨拶の後、株式会社イワセ・エスタ大阪、石橋氏からのお言葉をいただき、中山さんの講習を皮切りに講習はスタートしました。
先月の東京講習会でも「ガレット・デ・ロワ」の講習をした中山さん、今年度のガレット・デ・ロワコンテストへ挑戦を考えている受講者に更に詳しい製法を伝授しました。コンテスト初挑戦から5年目で栄冠を勝ち取ったホテル勤務の中山さん、自身の納得できるガレット・デ・ロワができるまでの工程やどんなに忙しくても週に2回は必ず、練習していたという苦労話も。
続いて、ア・テールの新井シェフの「サンマルク」の講習に。このサンマルクは、昨年神戸で開催した学生&若手職人講習会・勉強会の際にシェフが持ち寄った逸品です。ショコラやアーモンドの香り際立つ、とろけるような食感がシェフ達にも絶賛され、今回講習をお願いしました。
今回は普段お店で販売しているものではなく、ヘーゼルナッツを加えたジョコンド生地で構成された伝統菓子は、更に香ばしく、受講者は写真に収めた後、あっという間に完食している姿が印象的でした。
休憩を挟み、「ヌーベル ガレット・デ・ロワ」講習に移りました。過去2度のガレット・デ・ロワコンテストを制した三鶴シェフ(フランス菓子トワグリュ)は、自店でも1月に大量のガレットを作っています。そのためスピードを重視する。更にカットしやすくするため、レイエはシンメトリーにしている等、コンテストとは違ったお店での製法の工夫を丁寧に作業しながら説明をしました。クレームダマンドにバニラをたっぷりをと入れ、表面にディスクチョコレートをのせ、軽くオーブンで溶かした斬新なヌーベルガレット・デ・ロワが出来上がる工程に様々な質問も飛び交い、ますます会場は熱気に包まれました。
最後は、生地にもピスタチオをたっぷり使い、ピスタチオクリームを挟んだ「コロンビエ アマファソン」を上霜シェフ(アヴランシュゲネー)が実演しました。贅沢にピスタチオを使用し、自家製アプリコットのコンフィチュールをコーティングし、酸味もプラスした作品に受講者も舌鼓を打ちながら、感嘆の声をもらす様子がみられました。
その後、サポートスタッフの紹介、林シェフ(ガトー・ド・ボワ)の締めの挨拶後、記念撮影し、今年の大阪伝統菓子講習会は終了しました。
今年の講習会では、フランスの食文化や伝統菓子をお伝えすることだけではなく、職人にとってのお菓子作りとは、自分なりの物作りへの挑戦や自己表現の場であることを改めて、講師をしたクラブの会員シェフ達に伝授してもらいました。受講された皆様の心に少しでも響きますように願い、今後も活動してまいります。
参加講師とメニュー、協賛頂いた会員企業、サポートシェフ・スタッフは下記の通りです。
【講師・メニュー】
中山翔太(名古屋東急ホテル):ガレット・デ・ロワ
三鶴康友(フランス菓子トワグリュ):ヌーベル ガレット・デ・ロワ
新井和碩(ア・テール):サンマルク
上霜考二(アヴランシュゲネー):コロンビエ
解説:永井紀之(ノリエット)
【協 賛】(50音順)
アンベールジャパン株式会社、株式会社イワセ・エスタ大阪、ヴァローナジャポン株式会社、ドーバー洋酒貿易株式会社、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、日仏商事株式会社、株式会社ニップン、日清製粉株式会社、株式会社前田商店、株式会社マトファージャパン、株式会社明治、ルーツ貿易株式会社
会場提供: 株式会社イワセ・エスタ大阪
特別協賛: タカナシ販売株式会社
【サポートシェフ・スタッフ】(順不同)
丸山正勝(ルガリュウM)、林雅彦(ガトー・ド・ボワ)、妻鹿祐介(ミラヴェイユ)、今西克彦(パリジーノ&アトリエドゥママン)、安井文崇(菓子工房ルーヴ)、蔭山泰典(パティスリーオクサリス)、福嶋翔希(ガトー・ド・ボワ)、田中義人(ガトー・ド・ボワ)、奥住莉那(パリジーノ&アトリエドゥママン)